心筋梗塞の看護を考える

心筋梗塞の病状とは

心筋梗塞の病状とは

心筋梗塞は、冠血管の狭窄や閉塞、れん縮、血栓によって
冠動脈の血流が急速に減少し、
その支配領域の心筋が壊死してしまうという病気です。

 

心筋梗塞(冠狭窄)の原因

 

冠狭窄の主な原因は動脈硬化で、
冠動脈の内側にアテローム性(粥状(じゃくじょう))の
プラーク(粥腫(じゃくしゅ、粥状硬化巣)が発生して、
内腔を狭くしてしまうため、心筋梗塞が起こります。

 

粥状動脈硬化が発生するしくみ

 

@ 糖尿病や高血圧、喫煙などによって血管内膜が傷つきます。

 

A 傷ついた部位にLDLコレステロールが入り込みます。
  そして、コレステロールが沈着します。

 

B マクロファージがコレステロールを取り込み、
 泡沫細胞に変わります。

 

C コレステロールを蓄積した泡沫細胞が、
 血管内膜下で局所的に集積します。
  血管内膜の損傷を補強するため、血小板が付着します。

 

D 病変が進行すると、血管平滑筋細胞が中膜から内膜へ侵入し、
 変性し増殖します。

 

E 内腔が狭くなります。
 血小板の付着も、内膜を肥厚させる原因の一つです。

 

冠動脈が閉塞するしくみ

 

冠動脈が粥腫及び血栓によってふさがれてしまうと、
血流は途絶えてしまいます。

 

ですが、正常な動脈との間にバイパスができ、血液が供給されると
一部の心筋は壊死を免れることができます。

 

冠動脈プラーク

 

冠動脈プラークは、長い時間をかけて成長し、
冠動脈の血流を減少させます。

 

そして、突然破れて血管内で血栓を作り、
不安定狭窄症や心筋梗塞、心臓突然死などを
引き起こすなどします。

 

これを、急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)といいますが、
この急性冠症候群を引き起こさないようにするためには、
不安定化した冠動脈プラークの検出をすることが重要です。

 

心筋細胞

 

心筋細胞は、不可逆性で最終的に分化され、
再生・増殖が難しくなるので、
いったん壊死に陥れば、再灌流が成功しても
その機能は回復しません。

 

ですが、収縮能は低下していても、
壊死を免れた心筋が存在する場合があります。
これを「冬眠心筋」といいます。

 

この冬眠心筋は、再灌流療法によって機能が回復します。

 

また、生存心筋への再灌流が成功しても、
心筋障害が数日間続く場合もあります。
これを「気絶心筋」といいます。